アンソニー・ホプキンスが、ナチスの脅威から669人の子どもを救ったニコラス・ウィントンを演じる『ONE LIFE 奇跡が繋いだ6000の命』が6月21日(金)より公開。“イギリス版シンドラー”ともいわれるニコラス・ウィントンの偉業から、映画化もされたイギリスを代表するあのキャラクターが誕生したことがわかった。第二次世界大戦前夜、ナチスの手が忍び寄るプラハで多くのユダヤ人の子どもたちを救ったニコラス・ウィントン。ロンドンで株の仲買人として働いていた当時20代の青年だったニコラスは、友人からの誘いでプラハのユダヤ人難民キャンプを訪れ、大勢の幼い子どもたちが寒さと飢えに震える姿に大きなショックを受け、彼らを救うことを決意する。子どもたちをイギリスへ避難させるには、1人につきビザ、保証金50ポンド(現在の2,500ポンド、当時の労働者の給料3か月分に相当、日本円で約49万円)の支払い、医療証明書、里親の確保という厳しい条件が必要とされ、ニコラスは母親を含めた仲間たちと資金集めと里親探しに奔走する。何とかすべてを用意したニコラスは子どもたちに数字が掛かれた名札を首にかけさせてロンドンへ輸送する【キンダートランスポート】を実施。ロンドンの駅のホームに到着した際、名札の数字を呼んで子どもたちと里親を引き合わせた。ニコラスが里親と子どもたちを繋げたこの名札は、イギリスで生まれ世界中で愛される「くまのパディントン」に大きな影響を与えている。パディントンはペルーからやってきた熊で、ブラウン夫妻がパディントン駅で彼に会った時に名札を身に着けていたというエピソードがあるが、これについて「くまのパディントン」原作者のマイケル・ボンドは、幼少期にイギリスに疎開してきた子どもたちが名札を首からぶら下げ、スーツケースを持って佇む姿をニュース映像で見た記憶を元に創作したと明かしている。その上で平和への願いを込めて、くまのパディントンが心優しい人々に出会い、やがて本物の家族になっていく物語を紡いでいった。『パディントン』(C)2014 STUDIOCANAL S.A. TF1 FILMS PRODUCTION S.A.S. PADDINGTON BEARTM, PADDINGTONTM AND PBTM ARE TRADEMARKS OF PADDINGTON AND COMPANY LIMITED現在、ニコラスが子どもたちを列車に載せたプラハ駅には、ニコラスが2人の子どもたちを連れてスーツケースを足元に置いたブロンズ像が建てられている。映画の撮影中には、プラハ駅のプラットフォームの端には白いテントが設置され、ウクライナから到着する母子たちが手続きをする場所になっていたそうだ。キャストとスタッフたちはウクライナの子どもたちがニコラスの銅像の側で遊ぶ姿をみて「今がこの作品を作るべき時だ」と強く感銘を受け、物語を伝えることに使命感を抱いたとふり返っている。世界各地で戦争が続き分断が進む現在、純粋に平和を願い行動したニコラス・ウィントンの偉業はいままさに知っておくべき物語といえるだろう。『ONE LIFE 奇跡が繋いだ6000の命』は6月21日(金)より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、Bunkamuraル・シネマ渋谷宮下ほかにて全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ONE LIFE 奇跡が繋いだ6000の命 2024年6月21日より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、Bunkamura ル・シネマ 渋谷宮下ほか全国にて公開© WILLOW ROAD FILMS LIMITED, BRITISH BROADCASTING CORPORATION 2023
2024年06月01日SNS文化を鋭く風刺した予測不能なダークスリラー『#スージー・サーチ』の場面写真が一挙解禁された。初の長編作品となる新鋭ソフィー・カーグマン監督が手掛けた本作。第47回トロント国際映画祭でワールドプレミア上映されるや、ポップな色彩で描かれる現代的なテーマと、予測不能かつスリリングに加速していく物語が話題となった。今回解禁された場面写真では、スージーがインフルエンサーとして人気を集める同級生ジェシーの失踪事件を解決するため、部屋でパソコンを開き情報収集をする姿や、ジェシーを発見し寄り添いながら歩く様子などが確認できる。そのほか懐中電灯を片手に現場を訪れ、リスナーへ向けて実況している姿や、部屋の壁一面に事件の手がかりを貼り出して推理するカットなど、難事件の解決に挑み、人気ポッドキャスターへと変貌していくスージーの様々な姿が収められている。『#スージー・サーチ』は8月9日(金)より新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷、池袋HUMAXシネマズほか全国にて順次公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:#スージー・サーチ 2024年8⽉9⽇より新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋⾕、池袋 HUMAX シネマズほか全国順次公開© 2022 Susie Production Inc All Rights Reserved.
2024年06月01日SXSW映画祭で観客賞を獲得した話題のPOVホラー『デッドストリーム』が8月16日(金)より公開されることが決定。ポスターと場面写真、特報が解禁された。炎上系配信者として大人気のショーンは、過激すぎる企画が原因でアカウントを停止されスポンサーやファンにも見放されてしまう。配信者として全てを失ったショーンはスポンサーとファンを取り戻すため、復帰企画としてある廃墟でのライブ配信を決行する。深い森の奥に佇むその廃墟は、何人もの住人を死へと追いやった”いわくつきの館”だった。ライブ配信を盛り上げるため館を荒らし、視聴者のコメントに煽られ挑発的な行動を繰り返すショーンは、館に眠る触れてはならない何かを呼び覚ましてしまう…!『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』から『女神の継承』まで、いまやホラー映画の一大ジャンルとしての地位を確立し、ホラーファンを魅了するPOVホラー。本作はそんなPOVホラーの中でも、没入必至の主観ショットと、クラシックホラー作品への愛とリスペクトが炸裂するファウンド・フッテージホラーだ。主演ジョゼフ・ウィンターが、妻のヴァネッサと監督・脚本・制作・編集に至るまで二人三脚で手掛け、ジョゼフの音楽と合わせて作り上げられた渾身作。その情熱はSXSW映画祭で観客の心を鷲掴みにし、観客賞を受賞。その後も各地の映画祭を席巻し、米映画レビューサイトでも支持率91%を記録するなど、コアなホラーファンはもちろん、幅広い層から高い評価を獲得した。この度公開された特報では、“2022年10月、ユタ州ペイソン近郊の家で、あるインフルエンサーが自身のチャンネルでの配信中に姿を消した。”と、『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』を思わせる不穏な映像で始まり、荒れ果てた館の中で“何か”に怯え、逃げ惑うショーンが映し出されている。ショーンが直面する恐怖とは一体何なのか?本編への期待が高まる映像となっている。『デッドストリーム』は8月16日(金)より新宿シネマカリテほか全国にて順次公開。(シネマカフェ編集部)
2024年05月31日エリザベス・モス主演『Shirley シャーリイ』より本編特別映像が解禁された。本作は、スティーヴン・キングも影響を受けたと言われるゴシック作家シャーリイ・ジャクスンの伝記に、現代的で斬新な解釈を加えて練り上げられた心理サスペンス。サンダンス映画祭、ベルリン国際映画祭、フロリダ映画批評家協会賞ほか世界中の映画祭で絶賛&ノミネートされた話題作だ。解禁された本編映像は、シャーリイ(エリザベス・モス)の夫、大学教授であるスタンリー(マイケル・スタールバーグ)と、助手フレッド(ローガン・ラーマン)とその妻ローズ(オデッサ・ヤング)の夕食のシーンを捉えたもの。ローズをわざと不機嫌にさせたシャーリイが、その様子を見て楽しむシーンが映し出されている。「出産予定日は?」「秘密ならそう言ってよ」と、新婚夫婦のデリケートな話題に触れ、平穏な夕食の場を掻き乱すシャーリイ。苛立ちながらもなんとかローズは冷静を保とうとするが、シャーリイは「婚前交渉の話を聞かせて」とさらに畳みかける…。まるで不穏な空気が溢れるシャーリイの小説の世界と現実がリンクするようなシーンとなっている。併せて解禁されたシーン写真は6点。ただ本能のままの表情で食事するシャーリイのほか、暗闇の中、デスクライトだけで執筆するシャーリイ、獲物を狙うようなまっすぐな目で佇むシャーリイなど、全てに不穏さを感じるエリザベス・モスの表情が捉えられている。『Shirley シャーリイ』は7月5日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:Shirley シャーリイ 2024年7月5日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© 2018 LAMF Shirley Inc. All Rights Reserved
2024年05月31日絶賛公開中の話題作『関心領域』より特別映像が解禁された。イギリスの作家マーティン・エイミスの同名小説を原案に、『アンダー・ザ・スキン 種の捕食』(13)のジョナサン・グレイザー監督が10年もの歳月をかけて映画化した本作。日本でも5月24日より公開を迎え、好調なスタートを切った。アウシュビッツ収容所の隣に住んでいた同所所長のルドルフ・ヘスとその家族が壁の反対側で行われている行為から目を逸らし幸せに暮らす画のみを写し、銃声、人の叫び声などの音や気配でのみ壁の向こう側にあるアウシュビッツ収容所の恐怖が伝わる作品となっている。そんな本作よりこの度解禁されたのは、製作者自らが本作について解説する特別映像。映画を観た人はもちろん、まだ観ていない人も楽しめる映像となっている。映像の前半で語られるのは、撮影場所について。アウシュビッツ強制収容所所長ルドルフ・ヘス一家の物語を描くため、実際にアウシュビッツの隣で撮影を行ったというチーム。ジョナサン・グレイザー監督は「可能な限り真実に近づくことが大切だったからアウシュビッツの隣で撮影した」とリアルを追求したと語る。アカデミー賞音響賞を獲得したサウンド・デザイナーのジョニー・バーンは、「暴力は映像では描写せずに、すべて音で表現するようにした。壁の向こう側では虐殺が行われてる。そんな空間に響き渡る音を忠実に再現するために、徹底的に調べて音作りをした」と製作の裏側をふり返る。そして話は、劇中にサーモグラフィの映像として登場する、林檎を土に埋めていた謎の少女に及ぶ。この少女には実在のモデルがおり、アレクサンドラ・ビストロン・コロジエイジチェックという人物。アレクサンドラは監督がポーランドでリサーチを重ねている時に出会った当時90歳の女性。12歳の時に彼女はポーランドのレジスタンスの一員として、度々収容者にこっそりと食事を与えていたという。その話を聞き、監督はアレクサンドラの物語を書くことを決意(照明を使わないと決めていたため、夜でも人の形を撮影できるサーモカメラで撮影され、彼女を単なる人間ではなく“エネルギー”として描いた、ということを別のインタビューで話している)。アレクサンドラは映画の完成前に亡くなったが、アカデミー賞のスピーチでジョナサン・グレイザー監督は彼女に感謝の言葉を贈った。家、ピアノ、ワンピースまで、全てアレクサンドラの私物を借りて撮影したシーンで奏でる音楽は、実際にアウシュビッツの収容者であったヨセフ・ウルフが1943年に書いた「sunbeam」という楽曲。本編では黄色い日本語字幕で歌詞がでるのでその内容を注意深く読んでみてほしい。映像の最後に監督は「私たちに似た人間でも、簡単に残虐な行為に及ぶ恐ろしさを伝えている。そんな中アレクサンドラは人間にも善意が残ってると示してくれた。そんな彼女の存在に救われたような気がした」と物語の唯一の希望の光として描いたアレクサンドラの姿に、平和への願いを込めたことを明かしている。『関心領域』は全国にて公開中。『関心領域』© Two Wolves Films Limited, Extreme Emotions BIS Limited, Soft Money LLC and Channel Four Television Corporation 2023. All Rights Reserved.(シネマカフェ編集部)■関連作品:関心領域 2024年5月24日より新宿ピカデリー、TOHO シネマズ シャンテほか全国にて公開© Two Wolves Films Limited, Extreme Emotions BIS Limited, Soft Money LLC and Channel Four Television Corporation 2023. All Rights Reserved.
2024年05月31日『オッペンハイマー』で描かれた、マンハッタン計画のもとで生まれた町の知られざる歴史と現在を描いたドキュメンタリー映画『リッチランド』から、日本人の原爆史観を揺さぶるような予告編が解禁された。アメリカの典型的な郊外の町、ワシントン州南部にあるリッチランド。のどかに暮らす人々が応援する地元高校のフットボールチームのトレードマークは「キノコ雲」と「B29爆撃機」。リッチランドは、1942年からのマンハッタン計画の一環として、核燃料生産拠点「ハンフォード・サイト」で働く人々とその家族が生活するために作られた町。長崎に落とされた「ファットマン」のプルトニウムは「ハンフォード・サイト」で精製されたものだ。「原爆は戦争の早期終結を促した」と町の歴史を誇りを口にする者が数多くいる一方で、多くの人々を殺戮した原爆に関与したことに逡巡する者も。『オッペンハイマー』のその後、アメリカは“原爆”とどう向き合ってきたのか? その罪と痛みを背負うのは誰なのか?人類の“業”が重層的に浮かび上がる叙事詩的ドキュメンタリーが、世界中の映画祭での上映を経てついに日本で公開。その予告編は、日本人の原爆史観を揺さぶる本作のエッセンスを凝縮した映像となっている。『リッチランド』は7月6日(土)よりシアター・イメージフォーラムほか全国にて順次公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:リッチランド 2024年7月6日よりシアター・イメージフォーラムほか全国順次公開© 2023 KOMSOMOL FILMS LLC
2024年05月31日『幸福なラザロ』アリーチェ・ロルヴァケル監督最新作『墓泥棒と失われた女神』より本ビジュアルと90秒予告が解禁。さらに、ジョシュ・オコナーとアリーチェ・ロルヴァケル監督からのコメントも到着した。80年代、イタリア・トスカーナ地方の田舎町を舞台に、美しい女神像を発見した考古学愛好家のアーサーと墓泥棒の仲間たちが巻き起こす騒動を描く本作。主人公アーサーを演じるのは、新世代の英国若手俳優を代表する一人であるジョシュ・オコナー。『ゴッズ・オウン・カントリー』や、チャールズ皇太子に扮したドラマ「ザ・クラウン」シリーズで高く評価され、ゼンデイヤ演じる主人公と三角関係になるテニスプレイヤーを演じた『チャレンジャーズ』(6月7日公開)で再び熱い注目を集めている。本作の出演に関しては、『幸福なラザロ』を観て感銘を受けたオコナーがロルヴァケル監督へ「もしあなたの作品でイタリア語が下手なイギリス人の役が必要なら私がいます」と、熱烈な逆オファーの手紙を送ったことがきっかけに主人公のキャラクターが「イギリス人」役に書き換えられたという。オコナーはアーサーを演じるにあたり、3か月間でイタリア語を取得。放浪者のようなアーサーのキャラクターにちなんで、撮影期間中はキャンピングカーで生活するなど、徹底した役作りを行った。オコナーは監督について「彼女は想像力に富んでいて、脚本も魅力的。アーサーのキャラクターは彼女と一緒に作り上げていったのですが、非常に興味深い体験でした。今では彼女は仲の良い友人であり姉のような存在。もっとたくさんの映画を一緒に作りたいな」とコメント。対してロルヴァケル監督はオコナーについて「とても好奇心が旺盛で、彼のイマジネーションは森のように豊かで生命力に満ちている。そして気さくで楽しい人、天才です!」と大絶賛している。この度解禁された90秒予告は、ある女性の夢を見るアーサーの姿から始まる。夢か現か、彼は忘れられない恋人の影を追っているようだ。アーサーはなぜか古代エトルリア人の遺跡を発見できる不思議な能力を持っていて、ダウジングでお宝を探し出す様子がリズミカルに映し出される。そして、「大地の女神」と呼ばれる美しい像を発見する墓泥棒たち。女神像の頭部をめぐって闇の美術商との騒動に発展していく…。そんなアーサーにはもうひとつ探しているものがある。それは忘れられない恋人・べニアミーナだ。本作は亡くなった妻を生き返らせるために冥界に赴いたギリシャ神話「オルフェウスとエウリュディケ」の悲劇のラブストーリーをモチーフにしており、ロルヴァケル監督作品のなかでも最も切なくロマンチックな物語だ。そして、探し物をしている男性がアーサーに話しかけるも、失くしてしまったものはなんと「あの世に持っていく埋葬品」だと言う。生と死、現実と幻想が入り混じる「マジック・リアリズム」の手法で表現される、独創的なロルヴァケル監督ワールドの一端が垣間見える。「あなたも不思議な世界に吸い込まれる」というナレーションの通り、まるで美しいトスカーナの迷宮に迷い込んだかのような、魅惑的な予告編となっている。併せて解禁された本ビジュアルは、主人公アーサーと個性豊かな墓泥棒の仲間たちが何かを探している様子が大きく写しだされ、「誰もが幻想(キメラ)を探してる」というキャッチコピーが添えられている。そして、首のない女神像など劇中の様々なキーアイテムやアーサーを取り巻く登場人物たちのユーモラスな姿が盛り込まれ、どこかレトロで遊び心あふれるデザインとなっている。『墓泥棒と失われた女神』は7月19日(金)よりBunkamura ル・シネマ 渋谷宮下、シネスイッチ銀座ほか全国にて順次公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:墓泥棒と失われた女神 2024年7月19日よりBunkamura ル・シネマ 渋谷宮下、シネスイッチ銀座ほか全国順次公開© 2023 tempesta srl, Ad Vitam Production, Amka Films Productions, Arte France Cinéma
2024年05月31日ジョージ・ミラー監督の「マッドマックス」サーガ最新作『マッドマックス:フュリオサ』よりチャプター予告が解禁された。『マッドマックス 怒りのデス・ロード』でシャーリーズ・セロンが演じた最強の戦士フュリオサをアニャ・テイラー=ジョイが演じ、その怒りの“原点”を描く本作。日本公開に先駆け、5月22日にベルギー、スウェーデン、デンマーク、韓国、台湾、シンガポール、インドネシア、タイ、フィリピンで公開。5月24日には全米で封切られ、全世界の各興行収入ランキングで初登場No.1のスタートを切った。また、アジアでは香港・インド・台湾で『マッドマックス』シリーズ及びジョージ・ミラー監督作品史上最大のオープニング記録を達成。世界中で『フュリオサ』旋風が巻き起こっている。本日より日本でも公開された本作より、この度解禁されたのは、本作の魅力を3つのポイントに分け、見どころをたっぷり解説した“チャプター予告映像”。改めてフュリオサの怒りの“原点”から“覚醒”までが豪華ロングバージョンで綴られている。なおミラー監督は、「フュリオサが10歳の時に、“緑の地”から連れ去られるところから始まります。彼女の人生を追い、様々な試練を経て、やがて大隊長へとのぼり詰めていく。『怒りのデス・ロード』に至るまでの15年以上の物語を描いています。このフュリオサの長い旅路を紡ぐために、映画では5つの章に分ける必要がありました。『チャプター予告』は、この物語のダイジェストのような映像になっています」と、フュリオサの物語を描くべく、5つの章から構成されていることを明かした。1.修羅の道映像では、“緑の地”で母ジャバサ(チャーリー・フレイザー)と幸せに暮らしていたフュリオサが、誘拐される幼少期から始まる。助けに来た母もディメンタス将軍に捕まり、「“緑の地”を守って」という約束の言葉を最後に、フュリオサの目の前で殺され、故郷への帰還と、宿敵への復讐を誓う!前作では詳細が明らかにされなかった彼女の生い立ち、“怒りの原点”が丁寧に描かれる。そして生前母から託された“植物の種”はどうなってしまうのか、母との約束を果たせるのか!?2.怒りの戦士、誕生成長したフュリオサは身を隠しながら、虎視眈々と故郷への帰還の機会を伺う。第2章では、荒野を駆ける超巨大タンカー“ウォー・タンク”をはじめ、改造車たちとの怒涛のアクションが展開される。これまでにないスケール、アングル、スピードで、観るものを置き去りにするほどの疾走感は、まさに車に乗っているかのような圧倒的ライド感だ。一方、フュリオサの心の拠り所となる護衛隊長ジャック(トム・バーク)との出会いも描かれる。前作『怒りのデス・ロード』ではマックス(トム・ハーディ)との間に絆が生まれたが、今作では若きフュリオサにとってジャックがどのような存在となるのか。3.復讐のエンジンを鳴らせ鉄の義手、バズカット、顔を覆う真っ黒なグリースで、戦闘準備万端のフュリオサは、さらに憤怒を加速させて、宿敵ディメンタスを追い詰めていく。爆走する改造車が入り乱れ、火炎放射攻撃を避けながら、銃で応戦する姿はまさにMAD(怒り)がMAX状態!“怒りの戦士”が、迫りくる強敵たちをなぎ倒し、復讐のエンジンを爆走させる様は、観る者全ての血液を沸騰させるほどの大迫力だ。果たして彼女は復讐を果たすことができるのか?限界突破のフュリオサの“修羅の道”はどこまで続くのか…!ジョージ・ミラー監督から日本のファンにメッセージさらにミラー監督から、日本のファンに向けたメッセージが到着。「ハロージャパン!最高のキャストとスタッフが全力で作り上げた作品です。日本で披露できることを誇りに思っています。きっと何かを感じ取ってもらえるはずです。皆さんの感想を聞かせてください!」と映画公開を楽しみに待つ日本に向けてコメントを寄せた。また、公開前からすでにSNSでは「何回でも観に行く」と、リピート鑑賞を前提としているファンも多くいる本作だが、ミラー監督自身は、複数鑑賞に関して、「映画を観て、映画館から出る。そして観たばかりの作品を、もっと理解するためにすぐに映画館へ戻りたいと思う。それは映画を愛する私がこれまで何度も経験をしてきたことです。なぜ、そのような映画は私を強く引き付けるのか。それは寓話だからです。寓話であるがゆえに、その解釈は観る者の世界観に委ねられる。それぞれの人生の経験によって、意味を持つものになる。それが寓話の本質です。そのような物語には、命のようなもの宿っていて、観客との対話があるのです。解釈の柔軟性こそが、こういった物語が興味深い点なのです。細かいディテール、さりげないジェスチャーでさえも、皆さんが観るたびに気付くことがあると思います。それは物語に、重みがある証。見た目よりも、深い内容がある。もしくは氷山の一角で、その下にはもっと奥深いものである。リピート鑑賞することで、得るものがあると思ってもらえると嬉しいです」と語っている。『マッドマックス:フュリオサ』は全国にて公開中。©2024 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.IMAX® is a registered trademark of IMAX Corporation.Dolby Cinema is a registered trademark of Dolby Laboratories.(シネマカフェ編集部)■関連作品:マッドマックス:フュリオサ 2024年5月31日より全国にて公開© 2024 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved. IMAXR is a registered trademark of IMAX Corporation. Dolby Cinema is a registered trademark of Dolby Laboratories.
2024年05月31日ジョージ・クルーニーとブラッド・ピットの2大スターがW主演する『ウルフズ』(原題:Wolfs)が9月20日(金)より全国公開されることが決定。予告編が解禁された。単独行動で暗躍する2人の“フィクサー”が1つの事件を任され、思わぬ事態に巻き込まれていく姿を描く本作は、トム・ホランド版「スパイダーマン」シリーズを手掛けたジョン・ワッツ監督による、痛快クライム・アクション。W主演のジョージ・クルーニーとブラッド・ピットは、ともに製作としても参加している。この度解禁された予告編は、助けを乞う依頼者からの1本の電話から始まる。ジョージ・クルーニー演じる裏社会の暗躍者・敏腕フィクサーが依頼者のいる部屋に現れ、とある男を始末するよう頼まれる。いつものように“ヤバい事件”の後始末に取り掛かろうとすると、軽快なノックとともにブラッド・ピット演じるもう一人の敏腕フィクサーが登場する。なんと、彼も同事件の依頼を受けていたのだ。“絶対に存在を知られてはいけない”フィクサー同士のまさかのダブルブッキングに困惑するも、これまで一匹オオカミのように単独で行動してきたことから、互いに「奴とは組まない」と相容れない様子の2人。渋々2人でターゲットの青年を始末するが、死体は生きていて逃亡!想定外のことが次々と起こり、慣れないタッグでターゲットの始末に手こずるフィクサーの2人。逃げ続けるターゲットと3人で行動をしていくにつれ、得体の知れない組織の犯罪に巻き込まれていく…!フランク・シナトラが歌う楽曲「マイ・ウェイ」の美しい旋律が皮肉に響きわたる中、正体不明の敵との激しい銃撃戦や手に汗握るカーアクション、フィクサー同士で銃を向け合うシーンなど、期待感高まるド派手なアクションが満載。また、ジョージ演じる男は尋問を得意とする慎重派なのに対し、ブラッド演じる男は考えるより行動派であるなど、仕事のやり方が異なることで度々衝突するかと思えば、服装も喋り方も同じ、似た者同士なところもあるよう。だが、それを指摘されると反発し合う、2人のコミカルな掛け合いも見どころだ。予告の後半では、お互いの正体を知ったことがバレたら殺されてしまう最悪な状況に陥り、1匹オオカミの2人“ウルフズ”は、なぜ出会ってしまったのか。黒幕の正体と、その狙いは?果たしてお互いは敵なのか、味方なのか?これまで何度も共演してきたジョージとブラッドの再タッグはもちろん、ブラックユーモア光る展開と大がかりなアクション、アンモラルな2人が織りなす予想もつかないストーリーに期待が高まる。『ウルフズ』は9月20日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)
2024年05月31日『スパイダーマン』シリーズ、『デューン 砂の惑星』シリーズのゼンデイヤが主演・プロデュースするルカ・グァダニーノ監督『チャレンジャーズ』から、本作の世界観を彩る衣装についての特別映像が解禁された。日本に先駆け、4月26日より北米3,477劇場で公開されると、オープニング3日間で$1,501万1,061を記録し、初登場第1位を獲得(※数字はBox Office Mojo調べ)。公開に向けて行われたプロモーションでは、ゼンデイヤがテニスモチーフの衣装で度々登場し、「テニスコア」と呼ばれるファッショントレンドを巻き起こしている本作。この度解禁されたのは、グァダニーノ監督とゼンデイヤ、そして本作の衣装デザインを担当した「ロエベ(LOEWE)」のクリエイティブディレクターであり、自身のブランドの「JWアンダーソン」を率いる国際的デザイナー、ジョナサン・アンダーソンが衣装制作の裏側について語る貴重な特別映像。日本でも「ユニクロ アンド ジェイ ダブリュー アンダーソン」2024年春夏コレクションを手掛けるなど国際的に活躍しているジョナサンについて、監督は「ジョナサン・アンダーソンは世界のファッションに大きな影響を与えた人物だ。彼が衣装デザインを担ってくれたことは驚きだった」と、オファーのときの心境を明かしている。また、監督は別のインタビューで、「以前からジョナサンの大ファンなんだ。彼は私に最も刺激を与えてくれる人たちの一人であり、大親友でもある」と明かし、今回の彼の衣装について、「彼は決して“デザイナーが手掛けたように見える映画”を作ろうとせず、登場人物たちを注意深く掘り下げたり、見た目という観点で彼らがどう振る舞うべきかを考察したりすることで、観る者が彼らをより良く理解できるようにしてくれた」と、映画にとって登場人物の表現の一助になっていると語っている。ジョナサンは映画の衣装作りについて、「衣装作りの出発点はキャラクターを作り上げること。生きている人間の考え方に入り込むこと」と明かしており、本作でゼンデイヤが演じた主人公・タシについては、“成功”や“権力”、“指導者”、そして“究極の女性像”という印象的なイメージが元になっているという。「どの衣装も登場人物たちに自然に馴染んでいて、作りこみすぎている感じは全くない。彼らの内面を映し出すような見た目になっている」と監督が表現する登場人物たちの衣装は、ジョナサンにより1つ1つ考え抜かれた緻密な計算のうえで成り立っている。『チャレンジャーズ』は6月7日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:チャレンジャーズ 2024年6月7日より全国にて公開© 2024 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.© 2024 METRO-GOLDWYN-MAYER PICTURES INC. All Rights Reserved.
2024年05月30日『ジョン・ウィック』シリーズを手掛けた製作スタッフと、『ゲット・アウト』『NOPE/ノープ』のジョーダン・ピールがプロデュースを務めたデヴ・パテル監督デビュー作『モンキーマン』(原題:MONKEY MAN)が8月23日(金)より全国公開されることが決定した。母を殺されたキッド(デヴ・パテル)は、夜な夜な開催される闇のファイトクラブで猿のマスクを被り、〈モンキーマン〉を名乗る“殴られ屋”として生計を立てていた。人生のどん底で、過去のトラウマと戦い、苦しみながら生きてきた彼は、ある日、母と自分の人生をめちゃくちゃにし、自分から全てを奪った者たちのアジトに潜入する方法を見つける。復讐を誓った彼の目的はただ一つ…「ヤツらを殺す」。何年も押し殺してきた怒りを炸裂させ、凄まじい衝動と熱量で敵を追い込んでいく姿はまさに【復讐の化神〈モンキーマン〉】…!人生をかけた壮絶な復讐劇が幕を開ける。監督と主演を務めるのはデヴ・パテル(『スラムドッグ$ミリオネア』、『LION/ライオン ~25年目のただいま~』)。デヴ・パテルは脚本も手掛けており、構想に8年という歳月をかけて本作を完成させた。デヴ・パテル Photo by Mike Marsland/WireImage第31回サウス・バイ・サウスウエスト映画祭で観客賞を受賞、4月5日に全米で公開され『ゴジラ x コング 新たなる帝国』に次ぐ初登場2位を記録。デヴ・パテルの鮮烈な監督デビュー作にして、圧倒的な熱量でアクション映画の新たな扉を開いた。元々は世界配信に向けて製作が進められていた本作だが、これを観たジョーダン・ピールが「劇場で観てもらうべき作品だ」と、あまりの面白さに自身の制作会社で買い取る、という異例の決断を下し、とにかく劇場で公開することにこだわったという。架空のインドの都市を舞台に、デヴが幼いころから熱中して観ていた『燃えよドラゴン』のような香港アクションのエッセンスと、自身の中で《復讐》というジャンルを全く新しいレベルに引き上げた韓国復讐アクション、そして『ジョン・ウィック』のようなハリウッドアクションのスタイリッシュさとスケールがブレンドされ、ハイブリッドに進化を遂げている。映画ファン垂涎の〈奇跡のタッグ〉が実現した壮絶な復讐劇に、大きな注目が集まる。『モンキーマン』は8月23日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)
2024年05月30日『レ・ミゼラブル』(2020)のラジ・リ監督と製作スタッフが再集結し、バンリュー(パリ郊外)が抱える問題を再び描き出した最新作『バティモン5 望まれざる者』。この度、ドラマとドキュメンタリーが混在するような、ラジ・リ監督ならではの独特の撮影現場風景を捉えたメイキング映像が解禁となった。2024年夏季五輪を控えて盛り上がりを見せるパリ。世界的な注目を集める大都市が人知れず抱え続ける問題を、サスペンスフルかつエモーショナルにクローズアップしたのが本作。メイキング映像は、ラジ・リ監督が実際にバンリュー地区に住むエキストラたちと様々な対話しながら演技指導し、撮影を進めていく様子が捉えられている。市長の横暴に耐えかねた移民たちの居住団地=バティモン5の住人たちが、新しいリーダー<アビー>を擁立するためにデモを決行するシーンでは、エキストラが「自分の権利のために意見を表明したい」「もうウンザリだからね」と実際の生活を語りながら、リアルな気持ちのままで撮影に参加。結果、ドラマとドキュメンタリーが一体化したような映像へと昇華させていく手法も捉えられている。また、必死に声をあげながら、現場を駆け巡る監督の姿も収められたメイキング映像となっている。なお、6月1日(土)、6月2日(日)の2日間限定で、本作をイメージしたグラフィティアートがデザインされたポストカード2種が第2弾入場者プレゼントに決定。第2弾:入場者プレゼント本作の日本版ポスターのデザイナーでもあるグラフィック・デザイナーの椚田透が手掛けた本ビジュアルは「バンリューの出口なき混沌」をコンセプトに、団地、移民たちの姿を色彩豊かにアート性高く表現。混沌とした中にも強さが捉えられたデザインとなっている。(※プレゼントは入場時に先着で、お一人様につき2枚のお渡しとなります)第2弾:入場者プレゼント『バティモン5 望まれざる者』は新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開中。© SRAB FILMS - LYLY FILMS - FRANCE 2 CINÉMA - PANACHE PRODUCTIONS - LA COMPAGNIE CINÉMATOGRAPHIQUE - 2023(シネマカフェ編集部)■関連作品:バティモン5 望まれざる者 2024年5月24日より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開© SRAB FILMS - LYLY FILMS - FRANCE 2 CINÉMA - PANACHE PRODUCTIONS - LA COMPAGNIE CINÉMATOGRAPHIQUE – 2023
2024年05月30日『サイドウェイ』アレクサンダー・ペイン監督とポール・ジアマッティが再びタッグを組んだ『ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ』。本作で本年度アカデミー賞助演女優賞受賞をはじめ、全58賞(3月5日時点)と全米の映画賞を総なめにしたダヴァイン・ジョイ・ランドルフの魅力に触れる本編映像が初解禁となった。2019年、エディ・マーフィの相手役を務めたNetflix映画『ルディ・レイ・ムーア』で注目を集め、映画やTVドラマにひっぱりだこの存在となったランドルフ。本作でのオスカー獲得後には、米タイム誌が選んだ「世界で最も影響力のある100人」に宮崎駿監督やソフィア・コッポラ、ジェフリー・ライト、カイリー・ミノーグ、マイケル・J・フォックスなどとともに選出され、ミシェル・ゴンドリー監督待望の新作となる世界的ポップスター、ファレル・ウィリアムスの伝記映画へのメインキャストとしての出演が発表。ダヴァイン・ジョイ・ランドルフアカデミー賞授賞式にて Photo by John ShearerWireImageこの5月に開催されたモードの祭典「メットガラ」では見事なデニムドレスを着用した姿が大きな注目を浴びるなど、話題に事欠かない。もともと演技だけでなくクラシックの声楽やオペラも学んできた彼女は、2012年に舞台デビュー作でトニー賞主演女優賞にノミネートされ、コールマン・ドミンゴが本年度アカデミー賞主演男優賞にノミネートされたNetflix映画『ラスティン:ワシントンの「あの日」を作った男』にも出演しており、“ゴスペルの女王”と呼ばれたマヘリア・ジャクソンを演じて圧倒的な歌唱を披露。本作での受賞をきっかけにさらなる飛躍が期待される、いま最注目の存在となっている。そんなランドルフが本作で演じるのは、全寮制の名門バートン校で料理長を務めるメアリー・ラム。クリスマス休暇を迎え、大半の生徒や教師が家族と過ごすために家に戻る中、彼女はこの学校に留まっていた。今回初公開された本編映像が捉えるのは、食堂でくつろいでいたメアリーのもとに、同じく“留まる者”のひとりである古代史の教師ハナム(ポール・ジアマッティ)がやってきた場面。メアリーのひとり息子のカーティスはかつてこの学校の生徒だったが、ベトナム戦争で戦死したばかりで、息子と最後に過ごしたこの場所で年を越すことを決めたのだ。「息子のカーティスがきっと寂しがる」という言葉は、メアリーの素直な心情の現れのように取れるが、そんな自分の事情をことさら強調する訳でもない。息子だけでなく夫も早くに亡くし孤独の身になったメアリー。そのこらえきれない喪失感だけでなく、ユーモアや厳しさ、皮肉、そして温かさを兼ね備えるメアリーの多面的な人間像を、ランドルフはごく自然でありながら感情を揺さぶる演技で体現。ペイン監督は、『ルディ・レイ・ムーア』の演技を見たことがキャスティングの理由であると明かし、「メアリー役にぴったりだと感じました。ドラマチックな役にはコミカルな演技ができる俳優が似合います。彼女は安っぽく感情を表現せずに、映画を盛り上げるリズム感を持っているんです」とその魅力を分析。ジアマッティも「ダヴァインと一緒に仕事をしたいと思っていました。彼女は強力で、驚くほど色彩豊かな才能の持ち主です。そして、メアリー役を実にニュアンス豊かで重層的な、素晴らしいキャラクターに作り上げてくれました」と高く評価する。ランドルフは、自身が演じるメアリーと教師ハナム、そして勉強はできるが反抗的な生徒アンガスという3人が織りなす物語について、「3人はそれぞれ集団に混じれない黒い羊なんです。私たちは知らず知らずのうちにお互いを必要とし、お互いから何かを得ることができる、とても珍しい形の家族になっていきます」と説明する。それぞれに孤独を抱え、他者に簡単に心を開くことができないメアリーとハナム、そしてアンガス。雪に閉ざされた学校に“留まる者たち”メアリーとハナム、そしてアンガスの3人の関係はどのように変化していくのか注目してほしい。『ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ』は6月21日(金)よりTOHO シネマズ シャンテほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ 2024年6月21日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開Seacia Pavao / © 2023 FOCUS FEATURES LLC.
2024年05月29日人気シリーズ最新作『バッドボーイズ RIDE OR DIE』より場面写真が解禁された。マイアミ市警の敏腕ベテラン刑事コンビ、バッドボーイズことマイク(ウィル・スミス)とマーカス(マーティン・ローレンス)が活躍するシリーズ最新作では、彼らの亡き上司ハワード警部(ジョー・パントリアーノ)に麻薬カルテルと関係があったという汚職疑惑がかけられたことから、独自調査に動き出す2人の命がけの戦いが描かれる。この度解禁となった場面写真は、事件に立ち向かうマイクとマーカスの姿が映し出されたもの。銃を構えて慎重に敵へと向かっていくマイクとマーカス、なぜかペンキまみれで銃を構えるマーカスと勇ましく走るマイク、大絶叫のなか両手で銃を撃つマーカスなど臨場感溢れるアクションシーンの数々に加え、コミカルな表情を浮かべるマーカスに耳を傾けるマイクの姿も収められ、バッドボーイズらしいお馴染みの2人の掛け合いも予感させられる。メガホンをとるのは、本作と3作目の『バッドボーイズ フォー・ライフ』の2作品の監督を務め、次の実写版スパイダーマンの監督候補として名前が挙がっていると噂されているアディル&ビラル監督コンビ。アクションもジョークも息ぴったりのマイクとマーカスの2人について、アディル・エル・アルビ監督は「ユーモアとキャラクター性が2人の魅力だと思います。そして2人の刑事が置かれる状況がすごくクールですし、アクションとのバランスも絶妙です。あの緊迫感もいいですし、マイクとマーカスが互いを愛する気持ちやブラザーフッドの絆が感じられます」と語る。ビラル・ファラー監督は「マイクとマーカスのバランス感は、他の映画にはないものです。すごくドラマチックなシーンであっても、マーカスがジョークを飛ばすこともあります。それは他の映画ではできないことで、マイクとマーカスの相性があってこそ可能なのです。2人は映画界最強のコンビで唯一無二の存在です」とその魅力を解説している。『バッドボーイズ RIDE OR DIE』は6月21日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:バッドボーイズ RIDE OR DIE 2024年6月21日より全国にて公開
2024年05月29日井浦新主演『東京カウボーイ』より新たな場面写真が公開され、歌手の麻衣が歌う本作主題歌のMVが解禁された。『男はつらいよ』の現場経験もあるマーク・マリオットが監督を務める本作は、効率至上主義のビジネスマンが、アメリカ・モンタナの大自然に触れ、かけがえのない、人生を変える出会いを経験し、人生を見つめ直す物語。この度解禁となった場面写真は、井浦新演じる主人公ヒデキが牧場再建のためにアメリカ・モンタナ州に出張し、和牛の専門家・ワダ(國村隼)と佇む様子や、東京と同じようにスーツ姿で牧場主と接し、途方に暮れる姿などが切り取られている。郷に入れば郷に従えと、嫌々ながらもカウボーイ姿に着替えたヒデキは、モンタナの大自然のなかで牧場仲間たちや動物たちと接するうちに心を開いていく。馬に乗り、投げ縄の練習をし、牧場仲間たちと昼間の休憩でビールを酌み交わす様子も見て取れる。カウボーイの文化に触れ、次第に変化していく主人公ヒデキの表情にも注目したい。また主題歌を作曲家・久石譲の娘で歌手の麻衣が務めることが分かった。作曲は、本作の音楽も手掛けているチャド・キャノン。アメリカだけでなく日本でも活躍中の作曲家で、近年はオバマ夫妻製作のNetflixドキュメンタリー『アメリカン・ファクトリー』や、ソニー・プレイステーション「Ghost of Tsushima:ディレクターズ・カット」の音楽などを担当している。麻衣作詞は、マーク・マリオット監督と相談の上、本作の主人公ヒデキの恋人役として出演、脚本も担当している藤谷文子に依頼。歌詞は、主人公ヒデキの視点を感じられるように日本語で作成し、モンタナの風景と恋人への想いがモチーフになっている。麻衣は、4歳で「風の谷のナウシカ」のナウシカ幼少時の回想シーンで流れる印象的なメロディ「ナウシカ・レクイエム」を歌ったほか、ミュージシャンとして活動している。近年は、映画音楽やCM曲で活躍中。チャド・キャノンとは、以前にドキュメンタリー映画『Paper Lanterns(灯篭流し)』(2016)主題歌などを経て、本作で3度目のコラボレーションとなる。主題歌のMVは、マーク・マリオット監督が撮影した本編に登場するモンタナの壮麗な風景に、歌詞を字幕でのせ、麻衣の華麗な歌唱が堪能できる映像となっている。また、主題歌とオリジナル・サウンドトラックは、Apple MusicやAmazon Musicで配信中だ。『東京カウボーイ』は6月7日(金)よりYEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて順次公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:東京カウボーイ 2024年6月7日よりYEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次公開
2024年05月29日スカーレット・ヨハンソン、チャニング・テイタム共演の『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』より日本版予告とポスターが解禁された。アポロ11号の月面着陸にまつわる舞台裏でのエキサイティングな人間ドラマを描いた完全オリジナル脚本に惚れ込んだ主演のスカーレット・ヨハンソンが、プロデューサーに名を連ねる本作。共演にチャニング・テイタム、ウディ・ハレルソンら豪華キャストが集結した話題作だ。この度、解禁された日本版予告は、「1969年、人類初の月面着陸計画は失敗の連続だった」というナレーションと予期せぬ爆発シーンで幕をあける。最悪な状況を打破するべくNASAに雇われたのは、PRマーケティングのプロ、ケリー(スカーレット・ヨハンソン)。彼女の前に現れたのは、実直な発射責任者のコール(チャニング・テイタム)だ。あの手この手を駆使してアポロ計画を全世界に向けてアピールするケリーに、「NASAにPRは必要ない」とコールが注文をつける。一方でケリーも、インタビュー取材を上手くいかせるために、コール本人は登場させずにコールを演じる別の役者を雇うなどやりたい放題。ケリーのPRが功を奏してアポロ11号の発射に世界中の注目が集まる中、米政府の役人モー(ウディ・ハレルソン)は「ロシア人に先を越されてはならない。“もう一つ”の月面着陸を撮影する」と、とんでもない命令をケリーに下す!“フェイク映像を作る?”まさかの超極秘命令を受けたケリー。厳戒態勢の中で偽の月面着陸の映像制作にまっしぐらなケリーに、コールは「フェイクなんてやめろ!今までの努力が水の泡だ」と声を荒げる。NASAのコントロールセンターではアポロ11号発射のカウントダウンが始まるが…。はたして、人類初の月面着陸は成功するのか?併せて解禁となった日本版ポスターは、月に向かって打ち上げられたアポロ11号を挟んで、黄色の60年代ファッションに身を包み、ファイルを手にしたスカーレット・ヨハンソン演じる敏腕PRのケリーと、黒のジャケットのチャニング・テイタム扮する真面目なコールが、背を向けて並び立つ姿が捉えられている。2人の間には発射していくロケットが描かれ、「リアルか フェイクか」のコピーが示す、対立の結末も気になるところだ。さらに、5月31日(金)からはムビチケ前売券(オンライン)が発売開始される。『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』は7月19日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン 2024年7月19日より全国にて公開
2024年05月29日ユアン・マクレガーが実娘クララ・マクレガーとW主演を務めた『ブリーディング・ラブはじまりの旅』より予告編が解禁された。実際に問題を抱えた時期のあったマクレガー親子の経験を基に、父と娘の“愛と回復への旅の物語”を描いた本作。2023年サウス・バイ・サウスウエスト映画祭で上映され注目を集めた感動作だ。この度解禁された予告編は、ユアン・マクレガーと娘クララ・マクレガー親子の熱唱シーンから始まる。歌うのはイギリスのシンガー、レオナ・ルイスの大ヒット曲「Bleeding Love」。本作のタイトルにもなった一曲だ。予告編では、その一節から始まり、物語が進んでいく。十数年ぶりに再会した親子のぎこちない旅の始まりが映し出され、見知らぬ男と酒を飲む娘に、父が12時間前に彼女が死にかけていたことを告げる。とうの昔に幼い自分を捨てた父を許せずにいた娘は、父の彼女を気遣う言葉に歯向かい、衝突する。しかし、父と娘にはかけがえのない2人だけの美しい記憶があった…。父が娘を旅に連れ出した本当の理由とは?切なくも愛おしい、親子の複雑な愛が感じられる予告編映像となっている。物語とともに印象的なのが、『パスト ライブス/再会』『キャロル』の製作チームと、オランダが生んだ新たなる才能エマ・ウェステンバーグ監督がつくり出した色鮮やかな映像美。そして、ロードトリップムービーならではのアメリカ南西部の壮大な自然の景色が圧巻だ。また、併せて解禁された新場面写真で見ることができる、線路沿いに立つ親子2人のカット。これはユアン・マクレガーの代表作『トレインスポッティング』のオマージュになっている。『ブリーディング・ラブはじまりの旅』は7月5日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ブリーディング・ラブはじまりの旅 2024年7月5日より新宿ピカデリーほか全国にて公開©2024 SOBINI FILMS, INC. All Rights Reserved.
2024年05月28日ジョナサン・グレイザー監督の最新作『関心領域』が、5月24日(金)に公開初日を迎え、週末動員ランキングで初登場5位、洋画作品としては1位となり、大ヒットスタートを切った。アウシュビッツ収容所の隣で幸せな生活を送る一家の姿を描いた衝撃作として話題を集め、第76回カンヌ国際映画祭グランプリ、第96回アカデミー賞では国際長編映画賞と音響賞の2部門を受賞した本作。公開初日から3日間で、累計動員52,882名、累計興収78,696,400円を記録。上映1位から4位にはTVドラマの映画化やアニメ作品が並ぶ中、週末動員ランキングで「初登場5位」「洋画作品1位」を記録、5月24日~5月26日は各地の映画館で満席回が続出した。本作は、アウシュビッツ収容所の隣に住んでいた同所所長のルドルフ・ヘスとその家族が壁の反対側で行われている行為から目を逸らし幸せに暮らす画のみを写し、銃声、人の叫び声などの音や気配でのみ壁の向こう側にあるアウシュビッツ収容所の恐怖が伝わる作品。監督のジョナサン・グレイザーは本作について「なぜ我々は学んでこなかったのか、なぜ同じ過ちを繰り返すのか。80年前に起きた出来事を描いていますが、現代と全く関係のない話を見せるつもりは全くありません」「今もアウシュビッツ収容所での出来事と同じようなことが繰り返されています。本作は決して過去の出来事ではなく、現在のことを描いているのです。」と語っている。X(旧Twitter)では「今を生きるわたし達に問いかける、過去の話ではなく現在の話」「現在の紛争やジェノサイドと地続きな中、自身の『関心』について揺さぶりをかけられた」「我々も日々こうやって過ごしてるのでは?と何とも言えない身に積まされる気持ちになった」「この世界に生きる現代人が今見るべき映画」といった感想が多く投稿されている。『関心領域』は新宿ピカデリー、TOHO シネマズ シャンテほか全国にて公開中。(C) Two Wolves Films Limited, Extreme Emotions BIS Limited, Soft Money LLC and Channel Four Television Corporation 2023. All Rights Reserved.(シネマカフェ編集部)■関連作品:関心領域 2024年5月24日より新宿ピカデリー、TOHO シネマズ シャンテほか全国にて公開© Two Wolves Films Limited, Extreme Emotions BIS Limited, Soft Money LLC and Channel Four Television Corporation 2023. All Rights Reserved.
2024年05月28日第77回カンヌ国際映画祭で約7分間のスタンディングオベーションが巻き起こった『マッドマックス:フュリオサ』が全世界興行収入初登場No.1の大ヒットスタートを記録。これに併せて、フュリオサVS“暴君”ディメンタスの迫力の本編映像も解禁された。先日開催されたジャパンプレミアでも「前作超え!もう最高!」「想像を上回る面白さ!まさに傑作!」「あと7回は観る!今日含めて8回は確実!!」など、絶賛のコメントが続々と届いている本作。5月22日にはベルギー、スウェーデン、デンマーク、韓国、台湾、シンガポール、インドネシア、タイ、フィリピンで公開され初日首位を記録。5月24日には全米で封切られ、全世界興行収入が5,880万ドル(約92億1749万円※5月27日Box Office mojo調べ/1ドル156.76円換算)となり全世界で初登場No.1に。さらに、アジアでは香港・インド・台湾で『マッドマックス』シリーズ及びジョージ・ミラー監督作品史上最大のオープニング記録を達成。またIMAXの世界興行収入が950万ドルを記録すると共に、全米においてはIMAXほか4D、Dolby Cinema®(ドルビーシネマ)含むプレミアムラージフォーマット上映が全体の52%を占めるなど、驚異的な数字を記録するなど『フュリオサ』旋風が巻き起こっている。そして、一瞬も目が離せない怒涛のアクションと、ついに明かされる戦士フュリオサの心に迫る物語が絶賛されている本作が5月31日(金)から日本公開されることに合わせ、映画本編より、アニャ・テイラー=ジョイ演じるフュリオサとクリス・ヘムズワース演じる宿敵ディメンタス将軍の迫力溢れるシーンが解禁。幼いころ、暴君ディメンタス将軍(クリス・ヘムズワース)率いるバイカー集団に攫われ、家族・人生・全てを失い、ディメンタスへの復讐を誓う“怒りの戦士”フュリオサ(アニャ・テイラー=ジョイ)。解禁となった映像は、復讐の炎を燃やすフュリオサが、ディメンタス将軍の命を狙う絶好のチャンスを得るも、ロケットランチャーの容赦ない反撃で地面が崩壊し返り討ちにあってしまう迫力のあるシーン。それを見たフュリオサの相棒・警護隊長ジャック(トム・バーク)が巨大車両“ウォー・タンク”の突撃で塔を破壊し、やりかえす!崩落から無事生還するフュリオサだが、果たしてこの局面の行方はどうなるのか!?世界崩壊後の荒野を舞台にした、まさに「やるか、やられるか」の慈悲もなければ容赦もない、「マッドマックス」の醍醐味が詰まったアクションシーンとなっている。『マッドマックス:フュリオサ』は5月31日(金)より全国にて公開。日本語吹替版同時上映 IMAX®/4D/Dolby Cinema®/SCREENX上映。©2024 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.IMAX® is a registered trademark of IMAX Corporation.Dolby Cinema is a registered trademark of Dolby Laboratories.(シネマカフェ編集部)■関連作品:マッドマックス:フュリオサ 2024年5月31日より全国にて公開© 2024 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved. IMAXR is a registered trademark of IMAX Corporation. Dolby Cinema is a registered trademark of Dolby Laboratories.
2024年05月27日シリーズ最新作『ジョン・ウィック:コンセクエンス』の初放送を記念した『ジョン・ウィック』シリーズ全4作、さらに『RRR』初放送を記念したS・S・ラージャマウリ監督特集が6月、「BS10 スターチャンネル」にて一挙放送される。キアヌ・リーヴスが伝説の殺し屋を演じるシリーズ第4弾『ジョン・ウィック:コンセクエンス』は、パリ、ベルリン、ニューヨーク、大阪を舞台に華麗かつ迫力の国際的なバトルが展開。『ジョン・ウィック:コンセクエンス』ジョンを追い詰める盲目の刺客にドニー・イェン、日本の旧友に真田広之といったリアルアクションのレジェンドが集結する。最新作の放送を記念して、裏社会との壮絶な死闘アクションシリーズ全4作を一挙放送する。また、インド映画史上最高の製作費7,200万ドル(約97億円)を投じた『RRR』が初放送。日本国内累計興収は24億円を突破、劇中のダンスバトル曲「Naatu Naatu」(ナートゥ・ナートゥ)が第95回アカデミー賞で歌曲賞に輝いた超大作インド映画。本作を手掛けたインドを代表する映画監督・脚本家のひとりであるS・S・ラージャマウリは、昨今のインド映画ブームを語るうえで欠かせない存在。特集放送では、数々の興行新記録を打ち立て、全世界に“バーフバリ旋風”を巻き起こしインド映画の歴史を変えた、王の息子として生まれた青年の数奇な運命を描く伝説の二部作『バーフバリ 伝説誕生』『バーフバリ 王の凱旋』のほか、監督初期作『チャトラパティ』など、全6作品をお届け。『チャトラパティ』そのほか、2024年3月の劇場公開からわずか3か月、『悪なき殺人』で高く評価されたドミニク・モル監督による異色の犯罪ドラマ『12日の殺人』を独占プレミア放送、そしてクリス・プラット主演のSFアクションドラマ『トゥモロー・ウォー』TV初放送を記念して、様々なSFアクションを特集放送。また「2ヵ月連続!大塚明夫吹替特集」と題し、6月はリーアム・ニーソンの吹き替えを担当した『探偵マーロウ』、7月にはアイスランド発、ナチスの陰謀をめぐる極上のサスペンス映画『オペレーション・ナポレオンナチスの陰謀』を日本独占初公開。『オペレーション・ナポレオンナチスの陰謀』そして大塚明夫の大定番として知られる、ニコラス・ケイジの声を吹き替えた6作品を特集する「ニコラス・ケイジ編」も放送。なお、海外ドラマは「ベルグレービア 新たなる秘密」の6月独占日本初放送に加え、7月はついに日本上陸する、天才作家トルーマン・カポーティと「スワン(白鳥)」と呼ばれた美しきセレブ妻たちの“冷血”な戦いを描く海外ドラマ「フュード/確執 カポーティ vs スワンたち」などの初放送が控えている。最新作放送記念『ジョン・ウィック』シリーズ全4作一挙放送【字幕版】6月1日(土)14:30一挙放送ほか4日連続放送(全4作品)【吹替版】6月4日(火)~6月6日(木)18:30&6月7日(金)21時 4日連続放送(全4作品)『ジョン・ウィック:コンセクエンス』掟を破りながらも粛清の包囲網を生き延びたジョンが、ついに裏社会を支配する主席連合との決着に挑む。監督をチャド・スタエルスキが続投している。『ジョン・ウィック』『ジョン・ウィック:チャプター2』『ジョン・ウィック:パラベラム』『RRR』初放送記念!インドの大ヒットメーカーS・S・ラージャマウリ監督特集【字幕版】6月8日(土)10:45~一挙放送6月24日(月)~6月28日(金)10:00ごろ~5日連続放送(全6作品)『RRR』1920年、イギリス植民地時代のインド。部族の守護者であるビームは、イギリス軍に連れ去られた少女を助け出すためデリーへと赴く。ビームがそこで出会ったのは、大義を持って政府警察として活動するラーマ。思想も立場も異なる2人はお互いの正体を知らぬままに熱き友情を育み、唯一無二の相棒となる。親友として日々を過ごす2人だったが、ある事件をきっかけにその友情は脅かされることに…。『チャトラパティ』日本劇場未公開&未ソフト化『RRR』のS・S・ラージャマウリ監督と、『バーフバリ』シリーズの主演プラバースの初コンビ作品。幼い頃に家族と生き別れになり、権力者に虐げられながらも強く生きる男を描くアクション超大作。彼は真の戦士“チャトラパティ”になれるのか…?激しい抗争と兄弟の確執、そして母と息子の物語を怒涛のアクションと多彩な楽曲&ダンスが盛大に盛り上げる。インドを代表する映画監督となったラージャマウリの貴重な初期作品。『あなたがいてこそ』貴重な1作S・S・ラージャマウリ監督によるアクションとコメディを交えたマサラロマンスムービー。ロマンスを主軸に置きながらもジャンルを超えた怒涛の展開が繰り広げられ、先が読めない展開とクライマックスには度肝を抜かれる。マサラ映画に必須の熱く美しいダンスと音楽は、本作においても圧倒的な存在感を放った見どころのひとつとなっている。『あなたがいてこそ』ほか、『バーフバリ 伝説誕生』『バーフバリ 王の凱旋』『マガディーラ 勇者転生』全6作品放送。STAR CHANNEL MOVIES『12日の殺人』独占プレミア放送【字幕版】6月15日(土)21:00/6月28日(金)23:30放送『悪なき殺人』で高く評価されたドミニク・モル監督による異色の犯罪ドラマ。実際の未解決事件をベースに、若い女性が被害者となった殺人事件を通して社会にまん延する女性への差別や偏見、思い込みを浮き彫りにする。主演は『悪なき殺人』に続いてのタッグとなるバスティアン・ブイヨン。調べれば調べるほど事件の闇に呑まれていく刑事ヨアンの心情を切々と演じている。セザール賞で作品賞や監督賞を筆頭に6部門を受賞した。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ジョン・ウィック 2015年10月16日よりTOHOシネマズ新宿ほか全国にて公開Motion Picture Artwork © 2015 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved. © David Leeジョン・ウィック:チャプター2 2017年7月7日よりTOHOシネマズ みゆき座ほか全国にて公開© 2017 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.ジョン・ウィック:パラベラム 2019年10月4日より全国にて公開®, TM & © 2019 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.RRR 2022年10月21日より全国にて公開警官の血 2022年10月28日より新宿バルト9ほか全国にて公開© 2022 ACEMAKER MOVIEWORKS & LEEYANG FILM. All Rights Reserved.ジョン・ウィック:コンセクエンス 9月22日(金)全国公開®, TM & © 2023 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.12日の殺人 2024年3月15日より新宿武蔵野館、 ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開© 2022 - Haut et Court - Versus Production - Auvergne-Rhône-Alpes Ciném
2024年05月27日『マッドマックス』サーガ最新作『マッドマックス:フュリオサ』公開記念として、前作『マッドマックス 怒りのデス・ロード』がテレビ東京「午後のロードショー」ほか全国地上波にて放送されることが分かった。石油も水も尽きかけた終末世界で、二輪や四輪が入り乱れる驚愕のカーバトルが繰り広げられる本作。“マッド”マックス役を『ダークナイト ライジング』『インセプション』のトム・ハーディ、フュリオサ役をアカデミー賞女優のシャーリーズ・セロンが演じた。監督は「マッドマックス」シリーズのジョージ・ミラーが務め、アドレナリンが迸る、ノンストップ、ハイスピードのカーアクションを作り上げた。シリーズ最新作となる『マッドマックス:フュリオサ』は、シャーリーズ・セロンが演じた最強の戦士フュリオサの怒りの“原点”が、アニャ・テイラー=ジョイとクリス・ヘムズワースの共演で新たに描かれ、「怒りのデス・ロード」に繋がる物語となっている。■『マッドマックス 怒りのデス・ロード』放送情報5月28日(火)東海テレビ放送で25時23分~5月29日(水)北海道文化放送で24時55分~5月30日(木)熊本放送で25時29分~6月1日(土)テレビ西日本で25時45分~6月3日(月)テレビ東京で13時40分~(※放送日時は変更になる可能性があります。)『マッドマックス:フュリオサ』は5月31日(金)より全国にて公開。『マッドマックス:フュリオサ』(C) 2024 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.IMAX® is a registered trademark of IMAX Corporation.Dolby Cinema is a registered trademark of Dolby Laboratories(シネマカフェ編集部)■関連作品:マッドマックス 怒りのデス・ロード 2015年6月20日より新宿ピカデリー、丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2015 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITEDマッドマックス:フュリオサ 2024年5月31日より全国にて公開© 2024 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved. IMAXR is a registered trademark of IMAX Corporation. Dolby Cinema is a registered trademark of Dolby Laboratories.
2024年05月27日トム・ハーディとオースティン・バトラーが共演するジェフ・ニコルズ監督・脚本『THE BIKERIDERS(原題)』が、2024年秋、日本公開されることが決定した。1965年アメリカ・シカゴ。不良とは無縁の生活を送っていたキャシー(ジョディ・カマー)が、出会いから5週間で結婚を決めた男は、喧嘩っ早くて無口なバイク乗りベニー(オースティン・バトラー)だった。地元の荒くれ者たちを仕切るジョニー(トム・ハーディ)の側近でありながら、群れを嫌い、狂気的な一面を持つベニーの存在は異彩を放っていた。バイカーが集まるジョニーの一味は、やがて“ヴァンダルズ”という名のモーターサイクルクラブへと発展するが、クラブの噂は瞬く間に広がり、各所に支部が立ち上がるほど急激な拡大を遂げていく。その結果、クラブ内は治安悪化に陥り、敵対クラブとの抗争が勃発。ジョニーは、自分が立ち上げたクラブがコントロール不能な状態であることに苦悩していた。一方、バイクと暴力に明け暮れるベニーの危うさにキャシーは不安を抱え、ベニーは自分を束縛しようとするキャシーとの将来に葛藤していた。そんななか、暴走が止まらない“ヴァンダルズ”で最悪の事態が起こってしまう…。アメリカの写真家ダニー・ライアン単独での1st写真集で、1965~1973年にかけてシカゴのバイクライダーの日常を描写したソーシャル・ドキュメンタリー「The Bikeriders」にインスパイアされ、製作された本作。『テイク・シェルター』(11)、『ラビング 愛という名前のふたり』(16)のジェフ・ニコルズが監督・脚本を務めた。オースティン・バトラー Photo by Gareth Cattermole/Getty Imagesストーリーテラーであるキャシーを演じたのは『最後の決闘裁判』(21)などのジョディ・カマー。キャシーのパートナーでありヴァンダルズで異彩を放つ存在ベニーにはオースティン・バトラー。ヴァンダルズのカリスマ的リーダーのジョニーにはトム・ハーディ。ヴァンダルズのメンバー・ジプコには名バイプレイヤーのマイケル・シャノン、ヴァンダルズを取材する写真家ダニーには『ウエスト・サイド・ストーリー』のマイク・ファイスト、放浪のバイカー・ソニーには「ウォーキング・デッド」シリーズのノーマン・リーダスが扮している。公開情報と併せ、シーン写真1点が解禁。愛用のバイクに寄りかかりながら鋭くも憂いを帯びた眼差しが印象的なベニー(オースティン・バトラー)の姿が捉えられている。バイクを愛するアウトローたちにとって居心地がよかったはずの唯一の場所が、誰も予想だにしない形へ変貌していく…。60年代アメリカを舞台に、豪華キャストによってインタビュー形式で綴られる伝説的モーターサイクルクラブの栄枯盛衰を描く本作に、期待が高まる。『THE BIKERIDESRS』(原題)は、秋公開。(シネマカフェ編集部)
2024年05月27日映画史に欠かせない女性監督、シャンタル・アケルマンの特集上映、題して「シャンタル・アケルマン映画祭2024」を一昨年、去年に続き今年も開催。初上映作品を含む全15作品がラインアップする。ベルギー出身、フランスを中心に活躍した女性監督シャンタル・アケルマン。シャンタル・アケルマン監督平凡な主婦の日常を描き、映画界に革命を起こした3時間を超える大作『ジャンヌ・ディエルマン ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地』は2022年、英国映画協会が10年ぶりに更新した「史上最高の映画100」にて1位に選ばれるなどいまもなお世界に衝撃を与え続け、ファンを増やし続けている。『ジャンヌ・ディエルマン ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地』今年で3回目を迎える「シャンタル・アケルマン映画祭2024」では、初上映となる『ホテル・モンタレー』『南』『向こう側から』を加えた全15作品のラインアップ。また、後期のアケルマン作品の編集に携わり、公私共に彼女を支えたクレール・アテルトン氏の来日も決定した。『ノー・ホーム・ムーヴィー』編集:クレール・アテルトン昨年までに上映した『ジャンヌ・ディエルマン~』をふくむ12作品に加え、アケルマン監督にとって重要な連作<ドキュメンタリー三部作>より、アメリカ南部に根強く残る人種差別の実態を描く『南』と、危険を冒してでもアメリカに渡ろうとする移民たちの運命を追った『向こう側から』、そしてアケルマンの感性が冴えわたる初期の『ホテル・モンタレー』を本映画祭では初めて上映。実験的な作品からミュージカル、文芸作まで、約半世紀にわたるアケルマンのキャリアに多面的に触れることができる絶好の機会となる。<ドキュメンタリー三部作>ほか『囚われの女』『オルメイヤーの阿房宮』、遺作の『ノー・ホーム・ムーヴィー』の編集も手掛け、30年以上も公私共にアケルマンと親交があったクレール・アテルトンも初来日決定。全5回のトークイベントにも登壇する。◆本映画祭で初上映作品『ホテル・モンタレー』(1972)エドワード・ホッパーの絵画を彷彿とさせるフレームで描き出される、ニューヨークのとあるホテルの内部。ロビーから寝室、時々姿を現す住人たち、思わず暗闇に目を凝らしたくなる無限に続く長い廊下、そして外へ…。アケルマン監督と盟友のキャメラマン、バーベット・マンゴルトの魔法によって、街中にたたずむ安ホテルも非現実的な、ぞっとするほどの美が目配せする舞台へと変貌していく。『南』(1999)作家ウィリアム・フォークナーとジェームズ・ボールドウィンにインスパイアされ、アメリカ南部での映画製作を計画していたアケルマン。しかし撮影の数日前、テキサス州ジャスパーでアフリカ系アメリカ人のジェームズ・バード・ジュニアが白人至上主義者たちによって壮絶なリンチの果てに殺害される事件が起こる。この恐ろしい事件に焦点を当てながら、アケルマンは地元の人々へのインタビューを通し、アメリカ社会に潜む憎悪とその背景を検証していく。『向こう側から』(2002)9.11の同時多発テロの直後、アケルマンはメキシコを訪れ、危険を冒してでもアメリカ合衆国に越境しようとする移民たちの運命をとらえた。ひとつひとつ積み重ねられる痛みや悲しみの言葉、不条理な状況を受け入れざるを得ない人々の証言。アケルマンの眼差しによって、国境や砂漠の地の不在そのものが強烈な重みを増し、21世紀初頭の<行き止まり>を観客に内から体感させる。『東から』『南』と続くドキュメンタリー三部作を締めくくる作品。◆そのほかの上映作品『街をぶっ飛ばせ』(1968)、『私、あなた、彼、彼女』(1974)、『ジャンヌ・ディエルマン ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地』(1975)、『家からの手紙』(1976)、『私、あなた、彼、彼女』『アンナの出会い』(1978)『一晩中』(1982)、『ゴールデン・エイティーズ』(1986)、『ゴールデン・エイティーズ』『アメリカン・ストーリーズ/食事・家族・哲学』(1989)、『東から』(1993)、『囚われの女』(2000)、『オルメイヤーの阿房宮』(2011)、『ノー・ホーム・ムーヴィー』(2015)。『囚われの女』「シャンタル・アケルマン映画祭2024」は6月19日(水)~7月7(日)、東京日仏学院エスパス・イマージュにて開催。※6月22日(土)・24(月)・25(火)、7月1日(月)・2日(火)は休映(シネマカフェ編集部)■関連作品:ジャンヌ・ディエルマン ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地 5月6日〜5月14日、5月20日、5月21日東京日仏学院エスパス・イマージュにて開催© Chantal Akerman Foundation街をぶっ飛ばせ 2023年4月7日よりヒューマントラストシネマ渋谷「シャンタル・アケルマン映画祭 2023」ほか全国にて公開Collections CINEMATEK - ©Fondation Chantal Akerman家からの手紙 2023年4月7日よりヒューマントラストシネマ渋谷「シャンタル・アケルマン映画祭 2023」ほか全国にて公開Collections CINEMATEK - ©Fondation Chantal Akerman一晩中 2023年4月7日よりヒューマントラストシネマ渋谷「シャンタル・アケルマン映画祭 2023」ほか全国にて公開Collections CINEMATEK - ©Fondation Chantal Akermanゴールデン・エイティーズ 2023年4月7日よりヒューマントラストシネマ渋谷「シャンタル・アケルマン映画祭 2023」ほか全国にて公開東から 2023年4月7日よりヒューマントラストシネマ渋谷「シャンタル・アケルマン映画祭 2023」ほか全国にて公開Collections CINEMATEK - ©Fondation Chantal Akerman
2024年05月26日『オペラ座の怪人 4Kデジタルリマスター』より衣装デザインを担当したアレキサンドラ・バインのコメントが到着。美しい衣装の秘密、制作の舞台裏について明かしている。ガストン・ルルーの小説を基に、アンドリュー・ロイド=ウェバーが1986年に作曲した名作ミュージカルを、『バットマン・フォーエバー』などのジョエル・シュマッカー監督が映画化した本作。公開から20年の時を経て、新たにスクリーンに甦る。自身も衣装デザイナーであったジョエル・シュマッカー監督が何よりこだわったのが、<1870年代パリの壮麗な世界を再現すること>だったという。監督はその想いを現実のものにするため『エリザベス』や『ハムレット』でアカデミー賞にノミネートされたほか、近年ではDCコミックス原作のヒーロー『ザ・フラッシュ』や『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』、『ドクター・ストレンジ』などの独自の世界観を持つ衣装を手掛けるなど活躍を続ける映画や舞台の衣装デザイナー、アレキサンドラ・バインに本作のための衣装デザインを依頼した。バインは「<『オペラ座の怪人』の参考にするために>と彼が見せてくれたのは映画『山猫』だった。『山猫』の衣装は信じられないくらい美しくウィットに富んでいる。それは時代にとらわれないもので、いわゆる<博物館衣装>ではないもの。ストーリーを語るために作られているということ」と監督から明確なビジョンを渡されたことをふり返る。実際にバインはこの映画の中のオペラ座の基となったパリ・オペラ座のリサーチのためパリに飛び、1870年代のパリの服装と雰囲気を研究し尽くしたという。「物語は1870年のパリだけど、本作の衣装デザインは、時代に必ずしも沿ったものではない。これはミュージカルだし、音楽も当時のものではない」「この映画のスケールは、二人のデュエットからドラマチックで巨大なセットに移り、また戻るーというふうだから、ラブストーリーのスケールを強調し、観客を混乱させないようにその世界に引き込むため、バランスの取れたスタイルを生み出すところが難しかった」と独自のビジュアルスタイルを生み出すところから始めたことを明かした。そして「眺めるための衣装じゃない。大掛かりな振り付けにも適応できる実用的な衣装でなければならなかった。だから、監督の要求を満たすのが大変だった」と苦労を語り、結果的にロンドンのパインウッド・スタジオに作られたスタジオからバインと彼女のチームは、本作のために300着の手縫いの衣装を送り出し、さらに、ヨーロッパ中の衣装室から手広く集めた2000着に修正を施すという膨大で途方もない作業をやり遂げた。ジェラルド・バトラー演じる<カリスマ性に溢れる危険な男>ファントムのデザインについて「シルエット、シェイプ、セクシーさが全て」と、スタイルのテーマをバインは語る。「最初に手がけたのはシルエットで、衣装がどのように動きどのような形を作るか、それがどのように共鳴し合うかを考えた。ジェラルドのフィッティングを基にスタイルを作っていき、襟を見ながらそのバランスや形を彼の体に合うかどうか確かめながら進めて行った」とその繊細なプロセスに言及。彼の象徴でもある<仮面>については、その下にバトラーが着けていた特殊メイクと同じように、映画版のためにイメージチェンジがなされたことを告げ「形、手触り、素材と付け心地について、数え切れないほどの試作品を作った」「ヘアメイクアーティストのジェニー・シャーコアと密に協力してデザインし、ファントムに相応しい上質な革の仮面を作り上げた」とその苦労を語った。ファントムら主役陣以外、劇団の共演者や支配人たちの衣装も、当時の服の様式に当てはめたものになっている。例えば、厳格だが情に厚いオペラ座のバレエ教師、マダム・ジリーと言うキャラクターのために、バインは「暖かさ、優しさ、少々ボヘミアン的な要素を与えるよう」衣装をデザイン。ファントムの運命を動かすきっかけにもなる、意欲的なオペラ座の新しい支配人、アンドレとフィルマンには、それぞれのキャラクターの異なる性格を出すよう、俳優たちの異なる体型を衣装デザインで強調。個性的なキャラクターそれぞれの衣装に加え、劇中で演じられるオペラ座の公演用の衣装も制作するなど徹底的なこだわりを見せた。その上でさらに「どの衣装にとっても、一番難しいのは生地」と言う。「劇中で上演されるオペラの一つ『ハンニバル』に関する演出はとても派手、というものだった」。そのためバインは「19世紀の美しい生地を買い、それをスキャンしてスクリーンに落とし、それを高くない綿のカーテンの裏地に大量に印刷、コーラスガール用だけでも、この素材を何百メートルも使った」と笑顔を見せ、「どんなアイディアだって思い描けるけれど、動きに合った生地がなかったら、色やパターンや長さを考えるまでもなく、それはもう無理と決まっている」と力説。本作の人気シーンの一つ、星のモチーフをあしらったティアラと宝石で飾り立てられた200人近くが参加する圧巻の仮面舞踏会のシーンについては、本作の冒頭にも登場する『オペラ座の怪人』の重要なキーワードの一つ、世界的に有名なクリスタルメーカー、スワロフスキーのシャンデリアの部品が組み込まれていることも明かした。最後に、彼女とそのチームがこの映画のためにデザインし作り上げた何千という衣装をふり返り、「プロジェクトの終わりにこんなに疲れたことはなかった。なぜってスケールと範囲の広さが本当に巨大だったから!」と締め括った。『オペラ座の怪人 4Kデジタルリマスター』は6月14日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)
2024年05月25日アニャ・テイラー=ジョイとクリス・ヘムズワースの共演で、フュリオサの怒りの“原点”が新たに描かれる『マッドマックス:フュリオサ』から、ジョージ・ミラー監督やアニャ、クリスらがこだわり抜かれた“最狂”の改造車について熱く語る特別映像が解禁となった。第77回カンヌ国際映画祭では約7分間のスタンディングオベーションを受けたことでも話題の本作。「マッドマックス」シリーズでは、アクション映画の常識を根底から覆す圧倒的な映像体験を味わうことができる。まず目を奪われるのは、改造車の数々。クレイジーな改造車は、まるで生き物のようにその存在感を放ち、観る者の度肝を抜く。“創造神”ミラー監督は、「すべての車は、そのキャラクターを象徴する」と、車両は単なる乗り物ではないと語る。本作では、なんと145台もの車両が登場する。ミラー監督は「『マッドマックス 怒りのデス・ロード』と『マッドマックス:フュリオサ』を製作する際に注意していたことのうちのひとつが、それぞれの登場人物を象徴するような車両を作ることだった。それらの車両は衣装や髪型、武器、そして彼らが持つあらゆる人工物と同じように、キャラクターの延長にある」と、唯一無二の世界観を生み出す彼ならではの表現方法についてコメント。本作でも、前作『マッドマックス 怒りのデス・ロード』を上回るほどパワフルな改造車が多数登場している。さらにミラー監督は、「ディメンタス将軍は、物語のなかで車両を乗り換えるんだ。赤いディメンタスはチャリオット型のバイクに乗り、のちに燃料や戦士たちをより多く手に入れられるようになると、最終的には巨大なモンスタートラックに乗ることになる。そしてそれが彼のキャラクターになる」と語る。「そしてフュリオサは最終的に、大きく進歩したウォー・タンクの製造を手伝うことになり、それが『マッドマックス 怒りのデス・ロード』に登場するウォー・タンクにつながるんだ。彼女の脱出への願いの象徴だよ。車両はキャラクターたちの一部だ」と、物語が進むにつれてキャラクターと密接な関係にある車両の変化も楽しめると語っている。そんな監督の想いを受けて、若きフュリオサ役としてハードなカーアクションシーンの数々をこなしたアニャは「今やどの車も我が子のように大切で、どれかひとつなんて選べない」と、クレイジーな改造車に対して並々ならぬ愛情を明かす。本作では、「マッドマックス」シリーズの象徴でもあり、荒廃した砂漠を轟音とともに駆け抜ける“ウォー・タンク”や、フュリオサの復讐の覚悟が表れているような威圧感あふれる“クランキー・ブラック”、ディメンタス将軍が乗りこなす3つのバイクを合体させた“チャリオット”や、巨大な6つのタイヤを備えた“シックス・フット”など、個性あふれる車両の数々が登場。本映像でもその姿を、貴重なメイキングシーンと共に堪能することができる。「作品の奥みとディテールが僕に火をつけた」とクリスが語るように、本作では、ぶっ飛んだ車やバイクがフュリオサの復讐の物語にさらに火をつける。炎と爆音が飛び交う中、改造車たちは荒野を疾走しながら、命を削るかのような激しいバトルを繰り広げ、砂埃が舞う中で繰り広げられる戦いはまさにアクション映画の極致。映像の最後にアニャから贈られたメッセージ「一緒に最高のライドへ。後悔はさせない」の通り、常識を超えたスピードとアクション、明かされるフュリオサの過去と復讐の行方は見逃せない。『マッドマックス:フュリオサ』は5月31日(金)より全国にて公開。日本語吹替版同時上映IMAX®/4D/Dolby Cinema®/SCREENX上映。©2024 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.IMAX® is a registered trademark of IMAX Corporation.Dolby Cinema is a registered trademark of Dolby Laboratories.(シネマカフェ編集部)■関連作品:マッドマックス:フュリオサ 2024年5月31日より全国にて公開© 2024 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved. IMAXR is a registered trademark of IMAX Corporation. Dolby Cinema is a registered trademark of Dolby Laboratories.
2024年05月24日この夏、『ジュラシック・ワールド』製作陣が贈るアクション・アドベンチャー超大作『ツイスターズ』で、気象学の天才ケイト・クーパーを熱演するのはデイジー・エドガー=ジョーンズ。ハリウッドを牽引していく女優としていま世界から注目が集まっているデイジーが本日5月24日に誕生日を迎えることを記念し、大躍進中のデイジーの魅力に迫った。1998年にロンドンで生まれたデイジー。5歳から演技を始め、14歳でヘレン・ミレン、ケイト・ウィンスレット、ダニエル・クレイグなど名俳優が卒業生に名を連ねる演劇学校で研鑽を積み、主演に抜擢されたテレビドラマ「ノーマル・ピープル」がイギリスで社会現象級のヒットとなり、英国アカデミー賞やエミー賞、ゴールデン・グローブ賞主演女優賞にノミネート。英国版「VOGUE」では<2020年の最も影響力のある女性>の1人に選ばれた。『ザリガニの鳴くところ』© 2022 Columbia Pictures Industries, Inc. and TSG Entertainment II LLC. All Rights Reserved.さらに、ドラマ「アンダー・ザ・ヘブン 信仰の真実」でも第80回ゴールデン・グローブ賞助演女優賞にノミネートされるなど、人気・実力を確実に積み上げてきた。そして2022年公開のリース・ウィザースプーンがプロデュースした映画『ザリガニの鳴くところ』では、主人公の孤独に生きるカイアを丁寧に演じ、監督オリヴィア・ニューマンも彼女の演技を大絶賛。本作『ツイスターズ』でも、そんなデイジーが気象学の天才ケイトを通して魅せる繊細な演技と同時に、かつてないスケールで襲い掛かる最強モンスター“巨大竜巻”に立ち向かうな体当たりの演技に期待が高まっている。柔らかな笑顔が印象的で、出演作によって硬軟自在に役を演じ分けるデイジー。彼女と同じ1998年生まれには、マイケル・ジャクソンの娘でモデル・女優として活躍するパリス・ジャクソンや、ウィル・スミスの息子でラッパー・歌手・モデルなど幅広く活動するジェイデン・スミスなど人気スターの二世をはじめ、『マレフィセント』や『最高に素晴らしいこと』などのエル・ファニング、アーティストのショーン・メンデスなど、世界で活躍するスターが揃っている。また、本作の製作スタジオが手掛けた『ジュラシック・ワールド/炎の王国』が本日5月24日金曜ロードショーにて放送される。その製作陣の最新作となる『ツイスターズ』で新たに創りあげた最強モンスター“巨大竜巻”が、恐竜をも超える自然界の巨大なパワーで観客に襲いかかる!ド迫力の映像とともに、地球が生んだ最強モンスターに挑むデイジーの勇敢な姿に注目したい。『ツイスターズ』は8月1日(木)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ザリガニの鳴くところ 2022年11月18日より全国にて公開ツイスターズ 2024年8月1日より全国にて公開© 2024 UNIVERSAL STUDIOS,WARNER BROS.ENT.& AMBLIN ENTERTAINMENT,INC.
2024年05月24日イシャナ・ナイト・シャマラン初監督作品『ザ・ウォッチャーズ』より新ビジュアルが解禁された。M・ナイト・シャマランがプロデューサーを務め、その実の娘であるイシャナ・ナイト・シャマランが自らの脚本で長編初監督を手掛けた本作は、情報解禁とともにSNS上でも話題沸騰。すでに大きな期待が寄せられている。そんな本作より到着した新ビジュアルは、木に張り付けられた人骨のオブジェでダコタ・ファニング演じる主人公ミナの目元が隠された1枚。自分からは“見えない何か”に監視されるという恐怖が表現されている。ちなみにこのビジュアルは、ホラー&サスペンス映画ファンにお馴染みのある映画にインスパイアされている。その作品とは、1991年に公開されたジョディ・フォスター主演のサイコホラー『羊たちの沈黙』。トマス・ハリスの大ベストセラーをジョナサン・デミ監督が映画化し、第64回アカデミー賞で作品賞含む主要5部門を受賞している名作だ。アカデミー賞の96年の歴史の中で唯一作品賞を受賞した伝説的なホラー映画として知られ、そのポスターは劇中で象徴的に現れる蛾が主人公の口元を隠し“沈黙”を表現した秀逸なデザインだった。『羊たちの沈黙』公開から33年、『ザ・ウォッチャーズ』が伝説の作品のDNAを受け継いだ“最恐”を宣言する強烈なデザインとなっている。オブジェが掲げるプレートには【POINT OF NO RETURN 134】という謎めいた文字列が並んでいる。このメッセージは何を意味するのか…。【監視されるルール】・“監視者”に背を向けてはいけない。・決してドアを開けてはいけない。・常に光の中にいろ禁断の3つのルールが課せられたガラス貼りの部屋で、ミナたちに一体どんな恐怖が襲い掛かるのか?そして、ミナたちは生きて森の外へ脱出できるのか?本編への期待がますます高まる新ビジュアルとなっている。『ザ・ウォッチャーズ』は6月21日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:羊たちの沈黙 1991年6月より公開© 1991 Orion Pictures Corporation. All Rights Reserved.ザ・ウォッチャーズ 2024年6月21日より全国にて公開©2024 WARNER BROS. ENT. ALL RIGHTS RESERVED
2024年05月24日村上春樹原作初の長編アニメ映画『めくらやなぎと眠る女』日本語版の上映が決定。ピエール・フォルデス監督が生み出した“ライブ・アニメーション”の手法を踏襲しながら、深田晃司監督が日本語版演出を担当、磯村勇斗、玄理、塚本晋也、古舘寛治ら豪華俳優陣が声優として参加する。本作は、音楽家でアニメーション作家のピエール・フォルデスが村上春樹の6つの短編「かえるくん、東京を救う」「バースデイ・ガール」「かいつぶり」「ねじまき鳥と火曜日の女たち」「UFOが釧路に降りる」「めくらやなぎと、眠る女」を1本の長編として翻案した作品。フォルデス監督にとって初の長編アニメーションで、村上春樹作品も初のアニメ化となる。アヌシー国際アニメーション映画祭2022長篇部門にて審査員特別賞に選ばれ、第1回新潟国際アニメーション映画祭コンペティション部門グランプリを受賞した。大地震によって、人生に行き詰まっていることすら気づいていなかった人々が、自己のなかの真実に気づき、目覚めていく。あるものはかけがえのない出会いを、あるものは決定的な別離を体験する。フォルデス監督が「言葉にならないほど繊細で、想像を超えるほど奥深い感情、そんな感情を掻き立てる小説を使わないことなど考えられなかった」と語る6つの短編を再構成した本作には、それぞれの短編のもつ美しさやリズムが失われることなく1つの流れの中で生きている。フォルデス監督が“ミステリアスなものが絶え間なく問いを生み出すような雰囲気を目指した”と語る<イメージ>のなかに、実際の俳優の動きを撮影してアニメーションの動きに取り込む“ライブ・アニメーション”とよぶオリジナルの手法でリアリティを植え付けることにより、唯一無二の世界観が生みだされた。そして日本語版では、原作の世界観にふさわしいリアルな演技を重視し、キャスティングが行われた。ストーリーを牽引する小村には磯村勇斗、突然失踪してしまう小村の妻を玄理、小村の同僚で東京を救うべく“かえるくん”とタッグを組む片桐に塚本晋也、村上春樹ファンからの人気も高いキャラクター“かえるくん”に古舘寛治ら実力派の俳優を起用。さらに木竜麻生、川島鈴遥、梅谷祐成、岩瀬亮、内田慈、戸井勝海、平田満、柄本明と錚々たる面々が集結し、映画監督の深田晃司(『LOVE LIFE』)が演出を担当するという夢のコラボレーションとなった。当初から日本語での制作を夢見ていたフォルデス監督。東京を舞台であったオリジナル(英語)版に、日本キャストたちが新しいリアリティを吹き込んだことで、オリジナルとも異なる感触を持った“日本語版”が誕生した。日本語版キャスト&演出・深田晃司監督からコメント到着磯村勇斗小村:平凡で欲のない銀行員。妻キョウコの失踪を機に、北海道へ謎の小箱を女性2人に届けることになる。<コメント>村上春樹さん原作、初アニメーション映画に小村役で携わることができとても嬉しく思います。アフレコの現場では、映像現場のように声を収録し、ピエール・フォルデス監督と深田晃司監督の演出の元、細かい表現まで話し合いながら、丁寧にアニメーションへと息吹きを注ぎました。不思議な魅力ある世界での壮大な旅は、きっと皆さんの心の中で何かが蠢く気がしています。是非劇場でご覧頂きたいです。玄理キョウコ:小村の妻。大地震のニュースを5日間見つづけた後、突如小村を捨てて家を出る。<コメント>村上春樹さん原作の作品に出演することは私の夢の一つでした。しかもアニメで、初めての声のお仕事で叶うとは。バラバラの6つの短編の繋ぎ目はどこなんでしょうか、巧妙に縫い込まれた小村とキョウコとかえるくんの世界に引き込まれて見終わった後もずっとこの時間の中に漂っていたくなる、そんな作品です。これは2009年にN.Y.で種蒔かれて、パリで芽を出し、東京で今花咲いた私たちの物語。塚本晋也片桐:小村の同僚。自分に自信がなく友達もいない。かえるくんと大地震から東京を救うことになる。<コメント>暗さと明るさに満ちた、目を反らせることのできない世界。そこにひととき住まわせていただいた。監督と話しあったのは、分かりやすいものだけがいいものではない、ということ。簡単に見つからない答えに思いを巡らせながら、その世界に身を任せる。余韻に浸る。言葉でないところで感じたものが宝物になるはずだ。古舘寛治かえるくん:ある日突然、片桐の家に現れた2メートルもある巨大なかえる。(舘は 漢字正式表記:舎官)<コメント>不思議な作品です。日本を舞台にした日本人の話を外国の監督が作るアニメ。それだけでもあまり聞いたことがない。それによって不思議な世界が描かれてます。もともと英語を話す俳優で芝居を撮ってからそれをアニメにしたということで英語版の方が絵とセリフがピッタリハマってリアルなんだけど、作品のリアルは日本人だから日本語版の方がリアルに戻ってるとも言える。なのにアテレコという。そのズレも不思議さに拍車をかけている。しかし、、、アテレコは正直とても難しかったです。シマオ役:木竜麻生<コメント>ピエール監督と深田晃司監督のもと、ご一緒するシーンのあった磯村勇斗さん、内田慈さんにも助けていただきながら、シマオの声を演じられてとても嬉しく思います。表現のなかで「声」というものの持つ良さ、難しさ、奥深さを感じましたし、とても学びの多い刺激的な経験でした。「めくらやなぎと眠る女」ぜひ日本語吹き替え版でも楽しんでいただけたらと思います。小村の隣人の少女役:川島鈴遥<コメント>静かな日常生活の中で起こる出来事によって揺れ動く内面を、繊細かつ大胆に描いたミステリアスな世界感。観終わるとふわっとどこかへ飛んでいけるような軽さが身体に残る感覚が心地よく魅力的で、この作品に参加できたことをとても嬉しく思います。ぜひ劇場で、「めくらやなぎと眠る女」の世界観に触れてみてください。小村の甥のジュンペイ役:梅谷祐成<コメント>この作品を初めて見た時、素敵な音楽にすぐ異世界に連れて行かれました。そこには地震という動かせない現実をベースに分岐点を迎える様々な人間模様が夢みたいに響きました。夢から覚めた時、見えない所の人や事柄に想いを馳せる大切さを学んだ気がします。声の仕事は初めてで難しかったですが、素晴らしい作品に関われる事ができ自分にとっても光栄な分岐点になりました。小村と片桐の同僚・佐々木役:岩瀬亮<コメント>深田晃司さんと土居伸彰さんがタッグを組んでレコーディングする!というこんな贅沢な作品に参加できてとても幸せでした。さらに収録にはピエールさんも立ち合い、スタジオでは三人の個性と知性と作品愛のシャワーを浴びた気分でした。美しく不穏な絵と音の中で、妙に真実味のある目線や時に滑稽な仕草をする登場人物たち。彼ら、彼女らの旅を追いながら、夢と現実、ニュースと寓話、そういうものの境界が曖昧になっていく感覚を、ぜひ映画館で感じてください。佐々木の妹・ケイコ役:内田慈<コメント>六篇の短編がまるで最初から一篇だったかのように見事に一つの物語になっていて、ピエール・フォルデス監督の原作リスペクトと世界を広げる表現力に驚きました。深田晃司監督のディレクションの元に行われた日本語版の収録は、アテレコでなくあくまで芝居を模索するという一貫した手法で、日本語のリアリティを探りながら作り上げていく作業はとても濃密でした。シマオ役の木竜麻生さんと揃えてリアクションをするシーンがとても楽しかった。アニメの枠も映画の枠も飛び越えたミステリアスで魅力的な作品。小村と片桐の上司・鈴木役:戸井勝海<コメント>観ていて最初に感じたこと。全ての人物が本当にそこで息づいていて、僕が普段観ているアニメよりももっとリアルに存在していて、とても寄り添ってくれているようでした。村上春樹さん原作の小説の持つ何とも言えない、体にまとわりついてくるような湿度と同時に妙にカラッとしている空気感。それが日本のアニメでもアメリカのでもなく、フランスだからこそ見事にはまっているような気がしました。昔好きだった仏映画を思い出しました。観終わって少しするとまた、なんとも不思議な空気に包まれたくなって、すでに沼にハマりそうです。キョウコの友人・ケン役:平田満<コメント>妙にリアルな現代日本と変に生っぽい日本人を描き、独特な世界観のアニメーションを、ピエール・フォルデス監督、深田晃司監督両演出のもとに日本人の僕らが吹き替えるという、不思議な体験でした。ネガティブな気持ちとどう向き合うべきか…。その心もとなさ、浮遊感が、村上春樹作品の読後感とも通じているような気がしました。キョウコの元バイト先のオーナー役:柄本明<コメント>台本を読ませていただいて感じたことと、実際にアニメーションをみて、アテレコをしたときは大分感じが変わりました。一生懸命絵と格闘しながらやらせていただきました。ぜひ観ていただけたら嬉しいです。演出:深田晃司<コメント>日本語版を熱望するピエール監督の前代未聞な情熱に巻き込まれながら進む収録が、楽しくないはずはありませんでした。俳優たちの言葉にじっと耳を澄ませるピエール監督と話し合いながら、作品を1から刷新するような気持ちで臨みました。どうやら監督はこの日本語版でもともとの英語版を越えようとしてきている、その緊張感は俳優たちにも伝わっていたのではないかと思います。かつてないほど人間臭く描かれた村上春樹の世界をぜひ楽しんでください。『めくらやなぎと眠る女』は7月26日(金)よりユーロスペースほか全国にて公開。© 2022 Cinéma Defacto ー Miyu Prodcutions ー Doghouse Films ー 9402-9238 Québec inc. (micro_scope ー Prodcutions l’unité centrale) ー An Origianl Pictures ー Studio Ma ー Arte France Cinéma ー Auvergne-Rhône-Alpes Cinéma(シネマカフェ編集部)■関連作品:めくらやなぎと眠る女 7月26日よりユーロスペースほか全国にて公開
2024年05月23日イーサン・コーエン監督が、妻のトリシア・クックと共同で脚本・製作も手掛けた最新作『ドライブアウェイ・ドールズ』から、キャストのマーガレット・クアリー&ジェラルディン・ヴィスワナサン&ビーニー・フェルドスタインのインタビュー映像が到着した。本作は、ガールフレンドと破局したことを嘆く自由奔放なジェイミー(マーガレット・クアリー)と、堅物で自分の殻を破れずにいる友人のマリアン(ジェラルディン・ヴィスワナサン)が、日々の生活に行き詰まりを感じ気分転換に行き当たりばったりのドライブ旅行に出かけることになるというストーリー。この度、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』『哀れなるものたち』に出演するマーガレット・クアリーや、MCU新作『Thunderbolts』(原題)に出演するジェラルディン・ヴィスワナサン。そしてジェイミーの元カノで警察官のスーキーを演じる『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』のビーニー・フェルドスタインが、予想不可能でユーモアにあふれる脚本を読んだ感想や、超個性派キャラクターたちについて語るインタビュー映像が解禁。以前からコーエン兄弟の作品のファンで、ユニークなコメディに出演してみたいと願っていたというクアリー。しかも、女性が主人公のコメディということで脚本を読む前から大きな期待を寄せていたそうで、「すっかりのめり込んで、感動しました。この映画に出演するために全力を尽くそうと思いました」と、並々ならぬ思いで撮影に挑んだという。映画ファンから絶大な支持を誇るコーエン監督の最新作ということで、「オーディションを受けたり、自分がここにいさせてもらえるだけでありがたかった」とヴィスワナサン。また、フェルドスタインも「死ぬまでに一度組みたい監督だった」と、今回、念願叶ってコーエン監督と初タッグを組んだ3人が、とにかく脚本が最高だったと口を揃えて賞賛を送る様子が映し出されている。自由奔放なジェイミーと堅物なマリアンの楽しい掛け合いが見どころの一つでもあるが、クアリーは「最高の組み合わせでした。この関係は一生続きますね」とにっこり。コメディ映画史に新たに名を刻む、新たなバディ誕生に期待が膨らむ。また、ジェイミーの元カノ・スーキーも、警察官でありながら突飛な行動をとる個性の強いキャラクターだが、演じたフェルドスタインは「警察官の姿で身長180cm以上ある男たちをやっつけるなんて、考えられないし、勇気付けられた。今までで一番楽しかった役のひとつ」と語っており、謎のスーツケースを巡る攻防戦にひと役買うスーキーにも注目だ。さらに今回、映画を一足先に鑑賞した各界の著名人より絶賛コメントが到着。漫画家の瀧波ユカリは「恋愛とは、性とは、ロードムービーとは『こうでなければいけない』…そんな固定観念を、最っ高のバカバカしさで解体してくれます!」とストーリーを絶賛。俳優/モデルのイシヅカユウも「これは復讐劇だと思います。大仰に偉そうぶった業界と、人を型に押し込める社会への」と本作の反骨精神溢れる一面についてコメント。一ノ瀬文香(タレント/LGBTQ講演講師)は「主人公たちのリアルな変化を感じられるエンディングが好き!」と語り、映画ライターのよしひろまさみちは「まるで『デス・プルーフinグラインドハウス』と『テルマ&ルイーズ』を足して5倍増したような爽快感!」と、太鼓判を押している。『ドライブアウェイ・ドールズ』は6月7日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ、渋谷シネクイントほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ドライブアウェイ・ドールズ 2024年6月7日よりTOHOシネマズ シャンテ、渋谷シネクイントほか全国にて公開©2023 Focus Features. LLC.
2024年05月23日新鋭ソフィー・カーグマン監督長編デビュー作『#スージー・サーチ』より、予告編と本ビジュアルが解禁された。第47回トロント国際映画祭のワールドプレミアで話題となった本作は、ポッドキャストで未解決事件の考察をする大学生・スージーが、思わぬ“バズり”から予測不能な展開に陥っていく、ダークスリラー。この度、解禁となった予告編では、独自の調査を基に様々な未解決事件を考察してきたポッドキャスター、スージーの自己紹介から始まる。写真や指紋、関連記事を基に相関図を作り…と意気込みとは裏腹に、全く話題にならない自分の番組「スージー・サーチ」にため息をつく様子が切り取られている。そんな時、インターン先の保安官事務所で同級生の人気インフルエンサー・ジェシーが行方不明になっていることを知る。「この事件を解決して、私は有名になる」と、一人調査を始めたスージーは、なんと監禁されていたジェシーを発見!SNS上で盛り上がり、テレビ番組にも出演するなど、一躍時の人になる。しかし、犯人が見つかっていない事件は、まだ終わっていなかった…。予告編の後半では、その後も悲劇が起きる様子が収められており、「この事件はなかなかの難問ね」とリスナーへ呼びかけながら犯人を追うスージーが映し出されている。一方、スージーを尾行しているかのような保安官の姿や、時折見せるスージーの鋭い目つき、さらに「バズり“が狂気を呼び覚ます――」というコピーも相まって、一筋縄ではいかないツイストの効いた展開を予感させる。併せて解禁となった本ビジュアルは、満面の笑みを浮かべカラフルな歯列矯正を見せるスージーが大きく配された1枚。一方、その下には対照的に、暗闇から不気味に浮かび上がり、不穏な表情をしたスージーが映し出されている。「有名に、なりたい――。」というメインコピーと相まって、フォロワーが増えた彼女がどのように変化していくのか、想像を掻き立てられる。さらに、周囲には「鍵」や「血痕」、「行方不明となったジェシーの捜索願い」なども散りばめられており、世界を魅了した本作への期待が高まるビジュアルとなっている。『#スージー・サーチ』は8月9日(金)より新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷、池袋HUMAXシネマズほか全国にて順次公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:#スージー・サーチ 2024年8⽉9⽇より新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋⾕、池袋 HUMAX シネマズほか全国順次公開© 2022 Susie Production Inc All Rights Reserved.
2024年05月23日